第二次世界大戦中の強制収容者の名前を記した「慰霊帳」の一般公開を開始
- 2022年9月24日
- ニュース
全米日系人博物館(JANM)は、2022 年9月25日(日)午前 11 時から午後 5 時、第二次世界大戦中に米軍、司法省、戦時転住局の収容所に不当に収容された12万5000人を超える日系人の名前を初めて記録した「慰霊帳」を来館者の方に閲覧、署名していただく催しを開催する。
来館者には、第二次世界大戦中に収容された人々に思いを寄せていただけるよう、その名前を閲覧し、特別なはんこを使って、印を慰霊帳内に残していただくことができる。その際、誤字脱字を訂正したり、記録から漏れている名前を表記していただくなど、コミュニティーの方々の参加によって歴史的記録が修正され、慰霊帳が「活性化」される。慰霊帳の見学は、 インターネットから時間指定で予約が可能。この慰霊帳は 2022年9月 25日(日)より1年間、博物館の開館時間内に展示する予定になっている。
このイベントは、「慰霊:第二次世界大戦中の日系人強制収容の全米記念碑」プロジェクトの 一環で、戦争中に強制収容を経験した日本人を祖先に持つ人々の、個人のアイデンティティー が奪われた問題に対し、記念碑としての聖典(慰霊帳)、ウェブサイト(慰霊蔵)、光の彫刻 (慰霊碑)という 3 つの異なる、相互に関連した要素を通じて、記念碑の概念を拡大させるもの。このプロジェクトは、メロン財団の助成を受け、当館で開催中の「経と聖書:信仰と 日系アメリカ人の第二次世界大戦中の強制収容」展の共同キュレーターであり、アメリカおよ び民族研究教授で、USC 宗教学部長、USC 伊藤真聰日本宗教・文化研究センター所長のダンカ ン隆賢ウイリアムズが主導する。
2025年には、JANM では、第二次世界大戦中に10,046人の日系人が強制収容されたマンザナー強制収容所の慰霊碑を実物大で再現した、巨大な慰霊碑の彫刻の常設展示を始める予定。この作品は、8つの強制収容所跡地に設置される小型の慰霊碑と連動させる予定になっている。
全米日系人博物館(JANM)
100 N Central Ave, Los Angeles, CA 90012
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