水圧破砕の廃水処理と再生利用市場が成長 〜 促進酸化処理や逆浸透膜が有望

 水圧破砕法(フラッキング)は、米国の安価な天然ガス(シェール・ガス)生産を実現したが、同時に廃水処理や水の再生利用システム市場も拡大させている。

 エンバイロメンタル・リーダー誌によると、米国環境保護庁(EPA)は、水圧破砕法を使用するガス井一つで6万5000ガロンから1300万ガロンの真水を使用すると見積もっている。そのため、節水を目的とした新規制が導入され、廃水処理や再生利用への関心がさらに高まっている。

 ナヴィガント・リサーチは、水圧破砕法の廃水処理と再生利用システムの米国内売上高が2025年に38億ドルに達すると予測している。促進酸化処理(AOP=advanced oxidation processes)や逆浸透膜といった手法がもっとも人気の処理技術になる、とナヴィガントのアン・ロベッツ氏は予想する。

 水圧破砕で使用される淡水の約半分は、天然ガスと一緒に地表に戻る水として回収される。しかし、その過程では大量の塩水も排水され、処理が困難かつ高価なため、通常は地中深くに注入されている。

 「米国西部の井戸で現在一般に行われている注入は、規制されつつある。そのため、廃水処理と再生利用が重視されるようになっている」「水道水のコストが高まりつつあり、水道使用に関する法律も変化していることを受けて、淡水入手は今後難しくなるだろう」と、ロベッツ氏は指摘する。

 促進酸化処理や逆浸透膜のほかに同氏が注目するのは、モジュラー式の廃水処理システムだ。「モジュラー式システムは輸送が簡単なうえ、先行投資が小さくて済む」「石油およびガスの大手企業は多数の場所で業務を展開していることから、生産状況に合わせて場所を変えられるシステムは経済的だ」とロベッツ氏は説明している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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