景気好転なら年内にQE3終了も ダラス連銀総裁

 【共同】ダラス連邦準備銀行のフィッシャー総裁は21日、ロイター通信のインタビューで住宅ローン担保証券(MBS)と米国債の追加購入による量的緩和第3弾(QE3)について、いきなりではなく時間をかけて買い入れペースを落とした上で終了すべきだとの認識を明らかにした。その上で総裁は個人的な意見として「景気が引き続き好転すれば、ことしのどこかの時点でそうなるだろうと思う」と述べた。

 総裁は「失業率が改善しインフレがひどく上昇しない限りは資産購入を徐々に縮小し始めるべきだ」と指摘。規模縮小については、物価抑制を重視する「タカ派」や景気促進を重んじる「ハト派」の別を問わず「誰も過激に実施したいとは思っていない。気を使って実施したいと考えている」と説明した。

 また、財政政策の見通しが判然としない点に取り上げて「米国は財政政策の方向性を欠いており、混乱している」と批判。需要の弱さが景気回復の勢いを阻み、金融緩和の強化では弾みをつけることができないとの見方を示した。

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