鳥インフルエンザ研究、2段階審査 米政府、科学誌に発表

 【共同】毒性が強いH5N1型鳥インフルエンザウイルスを使った研究について、米政府は21日付の米科学誌サイエンス(電子版)に、国と助成機関の2段階で審査する新たな仕組みを導入すると正式に発表した。

 H5N1型ウイルスの研究は、世界的大流行の発生に備えるのに役立つ一方、公表された論文の情報が生物テロに悪用される懸念もある。米厚生省は昨年12月、審査を2段階にして厳格化する案を示し、各国の専門家から意見を聞いていた。

 新たな仕組みは、遺伝子改変によって哺乳類に感染しやすいウイルスをつくる研究などが対象。米国立衛生研究所(NIH)などの助成機関は、こうした研究への助成申請を受けた場合、ウイルスが実験室の外に漏れないような措置が講じられているかどうか、公衆衛生上の利益が大きいかどうかなどを審査。さらに厚生省が、テロ悪用の可能性なども多面的に考慮して審査するとしている。

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