人材採用プラットフォーム新興企業のズィップリクルーター(ZipRecruiter、サンタ・モニカ拠点)は9月5日、採用担当者らが人工知能を使って候補者たちを絞り込み、遠隔面接の予定を自動調整する新ツール「ズィップイントロ(ZipIntro)」を発表した。
テッククランチ誌によると、会社らはズィップイントロを使って職務に関する情報を入力し、紹介電話をかける日時を選択すると、ズィップイントロの人工知能が求人内容と候補者らを照合し、適合者たちに遠隔面接招待状を自動的に送信できるようになる。
ズィップイントロの人工知能は、職歴や学歴、技能、資格、興味、趣味、求職者の希望職種といったさまざまの要素を考慮して、候補者たちの情報と照合する。雇用側はそれらのなかから候補者をさらに選別する。ズィップイントロの人工知能はそれを受けて、雇用側が同プラットフォーム上で1対1の動画面接を実施できるよう予定を組む。
ズィップリクルーターによると、同プラットフォーム上で実施される動画面接は通常30分から1時間だ。その前段階の紹介電話は約5分だ。同社は、面接に際する一連の段階を減らすために同プラットフォームを使う大企業もある、と説明している。
雇用側はズィップイントロを使うことで、求人要件を掲載してからわずか20分以内に候補者から最初のRSVP(Répondez s’il vous plaît=返事をお願いします)を得る場合もある、と同社は話している。
人材採用過程に人工知能を使う動きはすでに盛んだ。そのおもな会社にはマイクロソフト傘下のリンクトイン(LinkedIn)やインディード(Indeed)がある。前者は、採用側が職務内容説明分を書く作業を自動化および簡便化する人工知能ツールを提供し、後者は、求職者たちが職歴を書く作業を人工知能で簡便化できるようにするツールを提供し、利用者たちを増やしている。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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