先進ロボットの開発で知られるボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)が開発した有名な四脚歩行(犬型)ロボット「スポット(Spot)」は、ドナルド・トランプ次期米大統領の警護員として採用された。
インヴェスター誌によると、フロリダ州パーム・ビーチにあるトランプ氏の邸宅マー・ア・ラーゴ(Mar-a-Lago)の敷地内を巡回するスポットの姿が目撃された。報道によると、遠隔操作可能のスポットは、財務省管轄のシークレット・サービスが購入したもので、トランプ陣営が大統領選終了直後から滞在しているマー・ア・ラーゴにシークレット・サービスが配備したもよう。
ボストン・ダイナミクスとシークレット・サービスの取り引きに関する詳細は公表されていない。ボストン・ダイナミクスは韓国現代自動車の傘下会社だ。
1台7万5000ドルのスポットには、複数のカメラやマイクロフォン、検知器が搭載されており、監視任務を遂行する能力を備えている。有毒ガス発生場所や軍事作戦のような現場にも配備可能だ。
ボストン・ダイナミクスは、大規模施設を運用する会社や研究機関、政府機関にスポットを販売している。顧客の一つにニューヨーク市警がある。ニューヨーク市警では、家宅侵入や人質事件に使うために2021年にスポットを採用し、デジドッグス(Digidogs)という名称で運用開始したが、世論の反発を理由に1年足らずでそれを打ち切った。しかし、高等技術活用の重要性を再認識したニューヨーク市警はスポットを再採用し、2023年にはさらに2台のスポットを追加購入した。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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