ユナイテッド航空、機内インターネット接続の試験を前倒し 〜 スターリンク端末を順次搭載へ、今春にも運用開始

ユナイテッド航空は1月5日、乗客向け機内インターネット接続サービスの提供に向けた試験を前倒しして開始すると発表した。

テッククランチ誌によると、同社は、イーロン・マスク氏の宇宙開発サービス会社スペイスエックス(SpaceX)の子会社である人工衛星インターネット接続サービス大手スターリンク(Starlink)との契約のもと、機内インターネット接続サービスの試験を2月に始め、ことし後半に提供開始する、と何ヵ月か前に発表していた。

ユナイテッド航空のリンダ・ジョージョー最高顧客責任者(CSO)によると、同社ではそのための機内改造の迅速化に取り組んでおり、1機あたり二日間の整備場駐機中に新しいスターリンク端末を機内に設置する計画を進めている。

ユナイテッド航空は、すべてのリージョナル機にスターリンクを年内に導入する予定だ。その最初の主力機種としては、ボーイング737とエアバス320が予定されており、同サービスを提供する最初の商業便は、早ければ今春にも飛ぶ見通しだ。

スターリンクのサービスは、基本的に機内ワイファイ接続を地上と同じように利用できるようにする。利用者はそれによって、飛行中の機内においてスマートフォンやタブレットを使って動画を逐次再生したり、生産性アプリケーションにクラウド接続したり、オンライン・ゲームを楽しんだりすることができるようになる。

ユナイテッド航空のマイレージ特典制度事業部門マイレージプラス(MileagePlus)のリチャード・ナンCEOによると、同社はことし、「マイレージプラス会員のために多くの計画を立てており、できるだけ多くの飛行機で、できるだけ早期にスターリンク・サービスを使えるようにすることをその中心」に位置づけている。

スターリンク経由の機内ワイファイが利用可能になれば、ユナイテッド航空のマイレージプラス・プログラムの全会員が同サービスを無料で利用できるようになる。会員らはまた、同じアカウントで複数の端末に接続できる。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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