新型ヘッドライトの認可求める〜トヨタ、米政府に嘆願

 トヨタ自動車は、米国内で使用が禁じられている新型ヘッドライトの認可を政府当局に求めている。

 オートモーティブ・ニューズによると、既に欧州で採用が認められている新型ヘッドライトは、カメラを通じて対向車を発見すると、自動的にハイビームの一部をロービームに切り換えることで、対向車のドライバーの視界を拡大するしくみだ。

 トヨタはこれまで、欧州と日本で計1万6600台に新技術を搭載したが、1999年を最後に改正されていない米国の規制下では禁止されている。メーカー各社は長年、夜間運転中の安全に必要な技術であると訴えてきた。トヨタは3月、運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対し、規制の改正を求める嘆願書を提出した。

 トヨタによると、新技術は2つのビームを切り換える手間の削減につながるだけではない。国内では毎年、夜間の運転状況が理由で2334人の歩行者が死亡しているが、新型ハイビームによってこのうち9人の命が救われるという。

 現行の規定では、車にハイとローのビームを別々に搭載するよう義務付けているのみだが、NHTSAは見直しに言及。年内に調査プロジェクトを立ち上げ、新型ヘッドライトを評価する計画だ。

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