東芝、新型NANDフラッシュを量産へ 〜1セル2ビットでは最速かつ最小

 東芝は21日、新しい64ギガビットのNANDフラッシュ製品の大量生産をまもなく開始すると発表した。

 コンピュータワールドによると、5月中に量産開始予定の新型フラッシュ・メモリーは、サイズが94平方ミリメートルで、19ナノメートル第2世代工程が用いられ、1秒間に25メガバイトの書き込み速度を実現する。1セル2ビットの技術としては最速かつ最小の製品となる。

 ただ、競合社のサムスンは、密度の高さで東芝の一歩先をすでに進んでいる。サムスンは4月に、1セル3ビット技術による128ギガビットNANDチップの量産を開始した。同製品は、20ナノメートル未満の工程で製造されている。

 東芝も、1セル3ビット技術に取り組んでおり、その量産を9月に始める予定だと発表している。東芝は最初にスマートフォンとタブレット向けのメモリーに注力し、その後、ラップトップ型パソコン向けに拡大する計画だ。

 NANDフラッシュ・メモリーが小型化かつ高密度化すれば、スマートフォンの小型化と省電力化につながり、スマートフォン・メーカーに高利率をもたらす。チップ・メーカーは現在、プロセス・サイズを縮小し、かつ1セルあたりのビット密度を高めるという両輪の取り組みでチップの小型化を進めている。

 東芝とサムスンが競うNANDフラッシュ・メモリー市場は、スマートフォンとタブレットの成長を受けて成長中だ。調査会社IHSアイサプライ(IHS iSuppli)によると、東芝は2012年に、売上高ベースでNANDフラッシュ世界市場で31%を獲得したが、サムスンの37%に及ばなかった。3位はマイクロンの14%だった。

 また、東芝とNANDフラッシュを共同開発および製造するサンディスクは、独自のアルゴリズムとソフトウェア・アーキテクチャーを搭載した最新チップのサンプルを出荷開始している。

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