ホンダ、EV品不足でおわび〜リース料値下げで需要急増

 ホンダはこのほど、小型車「フィット」の電気自動車(EV)バージョンが人気の急騰で不足していることについて、異例のおわびを表明した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、「フィットEV」は5月末にリース価格が月389ドルから259ドルに引き下げられて以来、需要が急速に高まり品不足となっている。同車のリースには頭金や走行制限がなく、家庭用充電器や衝突保険が含まれている。

 カリフォルニア州サンタモニカのディーラーでは、3台が何カ月も売れ残っていたが、格安リースが発表されると1日ですべて売り切れ、今は予約のリストができている。ほかの州でも同様で、フィットEVのリース販売は米国発売後の11カ月間でわずか176台にとどまっていたが、6月は前半だけで契約が144台を超えた。

 ホンダ環境事業開発部門のスティーブ・センター副社長は、14日に出した声明で「どこに在庫があるか調べようとするほど人々が不満を感じていることを承知しており、この状況を非常に申し訳なく思っている」とわびながら、「フィットは毎月出荷されており、これから入荷する分は売り切れていない」と強調した。

 フィットEVは、カリフォルニア 、オレゴン、ニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、メリーランド、ロードアイランド、コネチカットの8州で約200軒のディーラーが販売しており、米国には毎月40台輸入されている。

 米国向けの生産予定台数は1100台で、今のところこれを拡大する計画はなく「EVの利用者としては1100人というのが現実的な数字だと考えられる」(ホンダのクリス・マーティン広報)という。また、EV版のフィットは生産するほど赤字が生まれ、リース料値下げでさらに損失がかさんでいるため、ホンダにとっては生産を増やす利点もあまりない。

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