飛行機操縦もタッチパネル式に〜航空ショーで未来の技術公開

 目が回りそうなほどたくさんのスイッチやつまみ(ノブ)に囲まれた民間航空機の操縦席が、巨大なアイパッド(iPad)のようなすっきりしたタッチパネル式に変わる日も遠くなさそうだ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、このほど開かれたパリ国際航空ショーでは、操縦席のさまざまな新デザインが公開された。それらが早ければ2010年代末にも旅客機に採用される見通しで、パイロットは針路の変更やエンジンの管理まで、コンピュータ画面のアイコンを指先でたたくかドラッグするだけで操作できるようになる。

 タブレット端末風のディスプレイは、空港への誘導でもパイロットに視覚的な指示を与えられるようになる。パイロットはナビゲーション・チャートを画面に呼び出して拡大し、1度のスワイプで管制塔からのメッセージを呼び込み、目指す空港の安全なスペースを確認することができる。

 仏タレス(Thales)の操縦席設計センターで技術革新を指揮するデニス・ボネ氏によると、こうした技術の進歩は「ディスプレイがより直観的になり、より統合され、格段に使いやすくなる」と説明する。タレスにとって最大の競争相手であるハネウェル・インターナショナル(Honeywell International)とロックウェル・コリンズ(Rockwell Collins)の米2社も、同様の技術革新を進めている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る