健康維持、親は子供の手本になれず

 継続的に運動する、暴飲暴食をしないなど、親が自ら太らないための手本を示しているつもりでも、10代の子供は親が期待するほど関心を持ってはいないようだ。保健専門誌「Journal of Adolescent Health」が掲載したドイツでの調査で判明した。
 ウォールストリート・ジャーナルによると、調査は2003年から06年まで、ドイツの11〜17歳の男女1328人を対象に行われ、自転車による試験で心肺の健康度を調べたほか、身長、体重、学校と自宅を往復する時の交通手段、課外活動、テレビやゲーム機など前で過ごす時間を尋ねた。このほか、両親や兄弟の体重や運動量も調べた。
 その結果、世界保健機関(WHO)が推奨する1日60分の適度な運動を実行しているティーンは8%にとどまった。調査項目のうち、体重は少年の健康で最も重視されている。しかし、父や母が継続に運動して平均体重を維持している場合でも、子供の健康に好ましい影響を与えていない実態が明らかになった。
 通学で自転車を使うティーンの方が、徒歩やバス利用よりもスリムな体型だった。テレビやコンピュータの前で2時間以上を過ごす割合は、男子(65%)が女子(40.2%)を大幅に上回り、従って健康度は男子の方が著しく低かった。

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