血液検査だけで肝炎診断 患者の負担減、大阪市大

 【共同】血液に含まれる特定の「マイクロRNA」の組成を調べて、慢性肝炎の原因や進行具合を診断する手法を大阪市立大や大垣市民病院(岐阜県)、神戸薬科大、広島大のチームが開発し、10月31日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

 マイクロRNAは微小なリボ核酸。今回の手法は、肝炎の有無や原因によって変化する12種のマイクロRNAの組成を調べるもので、1回の血液検査だけで診断可能という。これまでは血液検査のほか、画像診断、肝臓の組織を針で取り出す検査などが必要だった。

 チームの村上善基大阪市大病院講師は「従来法と比べ、繰り返し検査をしても患者の負担が小さく、治療効果の判定にも使える。がんの診断にも応用できるかもしれない」としている。

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