デジタル・リアルティー、クラウド市場を開設 〜 事業多様化の動向を反映

 データ・センター事業大手のデジタル・リアルティー・トラスト(Digital Realty Trust)は、同社が管理するデータ・センターの入居企業を対象に、クラウド・サービス向けウェブ・ポータル「グローバル・クラウド・マーケットプレイス(Global Cloud Marketplace)」を開設した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、入居企業はグローバル・クラウド・マーケットプレイス経由で、IBMソフトレイヤー(SoftLayer)のクラウド・サービス製品をはじめ、インターナップ(Internap)といった仮想マシン・サービスやクラウド・ストレージを利用し、使用量に応じた料金を払うことが可能になる。

 データ・センター業界では、従来とは異なる事業モデルを掲げるサービス業者による事業多様化が進み、その住み分けが曖昧になりつつある。

 たとえば、データ・センター小売事業(コーロケーション)大手のエクイニクス(Equinix)やテルエックス(Telx)は、デジタル・リアルティーと同様のクラウド市場(いちば)を顧客向けに開設したほか、エクイニクスは大規模スペースの販売を試験的に始め、サービス業者向けの卸し売り市場に進出した。

 一方、データ・センター卸し売り事業大手のデジタル・リアルティーとその競合社であるデュポン・ファブロス・テクノロジー(DuPont Fabros Technology)は、一部のデータ・センター施設においてコーロケーション事業に進出しており、エクイニクスやテルエックスの市場に参入した。

 また、データ・センター・スペースや電力、冷却サービスを伝統的に提供してきた企業もホスティング分野に参入している。

 そうした事業多様化の背景には、データ・センター市場が、プライベート・データ・センター基幹網ならびにクラウド資源ハイブリッド環境に移行しているという動向がある、とデジタル・リアルティーは指摘する。

 データ・センター事業の多様化や拡張は他社との提携によって実現する場合が多い。デジタル・リアルティーもグローバル・クラウド・マーケットプレイス開設にあたってコンピュートネクスト(ComputeNext)と提携した。

 事業の多様化は、場合によっては顧客との競合を意味するため、事業者は顧客の需要と競合との均衡をとる必要がある。

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