加州民、干ばつ対策費好まず〜日々の生活に支障なしと

 カリフォルニア州民の大半は干ばつ対策に高額な予算を充てることに反対していることが、南カリフォルニア大とロサンゼルス・タイムズの合同調査で分かった。

 同紙によると、干ばつは州の主要問題と考える人は89%を占めた一方、日々の生活に支障があるという回答は16%にとどまった。調査は州内の有権者1511人を対象に、5月21日から28日まで行われた。

 干ばつは数十年来で最悪と言われているが、人口の多い南カリフォルニアでは水の配給制はまだ導入されていない。産業別で最も打撃が大きい農家でも、地下水のくみ上げなどで配水量の減少を埋め合わせられているのが現状だ。

 調査によると、回答者の87%がシャワーを浴びる時間を短くする、トイレで水を流す回数を減らすなど、何らかの節水を心掛けていると答えた。

 ところが節水対策予算の水増しとなると態度は急変し、貯水・配水機能の改良に税金を使うことに賛成という割合は36%にとどまった。

 地域別では、湾岸部の住民の方が内陸部に比べ、強制的な水の使用制限を支持する割合が20%高かった。節水意識を高めるため水道料金の値上げを支持する割合は、南カリフォルニアが45%、ベイエリアが56%、セントラルバレーでは33%未満だった。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る