マイクロソフト、モヤン買収を画策 〜 ゲーム事業活性化で若い消費者獲得へ

 マイクロソフト(Microsoft)はスウェーデンのゲーム開発会社モヤン(Mojang)の買収準備を進めており、早ければ今週中にも合意する可能性がある。

 モヤンは、人気ビデオゲーム「マインクラフト(Minecraft)」の開発会社で、企業価値は20億ドルと見積もられる。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、モヤンのマーカス・パーソン創業者(35)は、第三者からの投資獲得をこれまで敬遠してきたことで知られ、マイクロソフトを含む大手企業への対抗意識を公に表明していることでもビデオゲーム界で高く評価されてきた。そのため、マイクロソフトへの身売りを決断すれば、モヤンにとって大きな方針転換を意味する。

 マイクロソフトにとってマインクラフト獲得は、エックスボックス(Xbox)ビデオゲーム事業の再活性化を狙った動きと考えられる。

 モヤンは、マインクラフトの2009年発売以降、これまでに5000万本超を販売しており、2013年はゲームおよび関連商品の利益として1億ドル超を計上した。

 マインクラフトは、エックスボックスをはじめ、ソニーのプレイステーション、パソコン、スマートフォン向けに提供されている。

 モヤンはさらに、マインクラフトの手引書作成や玩具開発、映画化について、スカラスティック(Scholastic)やレゴA/S(Lego A/S)、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ(Warner Bros. Pictures)とライセンス契約を締結済みだ。

 マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、従業員向け書簡のなかで、パソコンと携帯電話市場における足場拡大の手段としてビデオゲームを重視する見解を7月に示している。

 ナデラ氏の見解は、非戦略的投資として高額すぎると業界関係者から非難された。同社の粗利益の約3分の2を企業向けソフトウェア販売が占めるのに対し、エックスボックスを含む事業の売上高は6月30日締め会計年度に約67億ドルで、総売上高の8%程度と小さいからだ。

 一方、マイクロソフトはマインクラフトを獲得することによって、新世代消費者、なかでもマイクロソフトが苦戦するスマートフォン世代の消費者を取り込めると期待する。

 マインクラフトは、アップル(Apple)およびグーグル(Google)のアップ・ストアーにおいて米国有料アプリケーション人気の上位5位に番付されている。

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