食品流通の環境負荷を減らせ〜ウォルマートが新しい取り組み

 小売り大手ウォルマートは6日、販売する食品の流通過程の環境負荷を減らし、利用者の食生活をより安全、健康的にするための新しい取り組みを発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、この取り組みは、環境負荷を含めて食品全体のコストを下げる、より栄養価の高い食品を入手しやすくする、利用者がより健康的な食品を食べられるようにする、食品の産地や生産方法に関する透明性を高め食品の安全性を高める、という4点が柱となる。

 ウォルマートは非営利団体、ゼネラル・ミルズやペプシコのような食品大手、モンサントやカーギルのような農業大手を含むさまざまなパートナーとも協力する。ゼネラル・ミルズとは、肥料の使用法の改善によって最も炭素排出量を減らした農家を表彰する運動に協賛している。

 食品廃棄物の削減に関しては、プライベートレーベル食品の生産でホール・クロップ(全粒穀物などすべての部位を残した材料)の使用を増やす方法や腐敗を削減する方法の研究を始めた。このほか、傘下の会員制量販店サムズクラブのバーコードに含める情報量も増やしている。

 ウォルマートは国内最大のスーパーマーケットであり、食品は最大の販売構成比を占める。従って同社は、食品メーカーや食品加工業者に対する強い交渉力を、穀物生産で使う水量の削減や果物の運送距離の短縮といった形で生かすことができる。

 気候変動問題における農業の役割は、先月ニューヨークで開かれた国連気候サミットでも主要議題の1つとなった。消費者も店に並んでいる商品が環境に与える影響に高い関心を持つようになったため、売り手側もその影響を抑える動きは利益になると認識し始めている。

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