インドネシア新大統領就任 庶民派、10年ぶり政権交代

 【共同】インドネシアで20日、ジョコ・ウィドド前ジャカルタ特別州知事(53)が新大統領に就任した。2期を務めたユドヨノ氏から10年ぶりの政権交代。元軍人でも有力政治家の一族でもない庶民派指導者の誕生で、人口約2億5000万人の新興国は新しい時代を迎える。

 インドネシアではスハルト独裁政権崩壊から16年間で民主化が進展。ジョコ氏は汚職撲滅や所得格差是正などの改革に着手し、民主化を一層進める考えだ。国会で野党連合が多数派を占める中、政治の安定が鍵になる。

 ジョコ氏は就任式で「心を一つにして共に働こう。懸命に働けば、インドネシアは偉大な国になると確信している」と演説、国民に団結を呼び掛けた。また「インドネシアを海洋国家として復活させるため、われわれは懸命に働かねばならない」と述べ、海洋資源の開発に力を入れていく方針を明らかにした。

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