ステイプルズでも情報流出か〜カード情報116万件、115店舗が影響

 事務用品小売り大手ステイプルズ(Staples、マサチューセッツ州)は、今秋の新学期商戦期にカリフォルニアやマサチューセッツなどの店舗でデータ侵害が発生し、116万件のクレジットカード情報が流出した可能性があると発表した。
 ウォールストリート・ジャーナルによると、8月10日〜9月16日にステイプルズ113店舗の通信システムが不正ソフトに感染し、2店舗で7月からハッキングが始まっていたことが分かったという。
 ハッカーはレジやクレジットおよびデビットカード処理端末など販売時点(POS)情報管理システムから侵入し、客の氏名やカード番号、有効期限、カード照合コードを入手した可能性がある。ステイプルズが最初にデータ侵害を認識したのは10月だが、不正ソフトが検知されたのは9月半ばで、すぐに除去する処置を講じるとともに詳しい調査を進めていた。
 ステイプルズは、関係する客にエクスペリアンの信用報告書やID盗難防止サービスを無料で提供しており、ID盗難防止サービスは万全を期すため不正ソフトが見つからなかったニューヨーク市マンハッタン区の4店舗の利用者にも提供している。
 米小売業界ではこの1年、大手で個人情報の流出が相次いだ。春にはホームディーポで5600万件、昨年末にはターゲットで4000万件のカード情報が盗まれたほか、高級百貨店ニーマン・マーカス、外食大手PFチャンズ・チャイナ・ビストロ、中古品販売のグッドウィル・インダストリーズ・インターナショナルなどもハッキング被害に遭っている。

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