コカ・コーラ、炭酸離れで最大2000人削減へ
- 2014年12月24日
- 米国ビジネス
売り上げが落ち込む飲料メーカー世界最大手のコカ・コーラは、今後数週間で少なくとも1000〜2000人の従業員を世界各地で削減する。
ウォールストリート・ジャーナルによると、削減数は過去15年間で最大規模。さらに、取締役にリムジンでなくタクシー移動を義務付ける、金融アナリストを集めた盛大なクリスマス・パーティーは取りやめる…といった方法でも支出の引き締めを図る。
これらの動きは、コカ・コーラが10月に発表した30億ドル規模の予算削減計画の一部。伝統的に成長しか経験していなかった同社は、消費者の炭酸飲料離れによってカルチャーショックとも言える緊縮路線に転換せざるを得なくなっている。
それでも、投資家は同社の合理化実現に懐疑的だ。予算削減計画が発表された10月21日以降、コカ・コーラの株価は2.2%落ち込んでいる。専門家の間では、他の消費者向け加工食品企業と同様、30億から40億ドルの削減が必要との見方もある。
野村インターナショナルによると、削減計画はコカ・コーラおよび提携企業の売上高に占める営業コストの割合を約38%まで下げると見込まれるものの、ネスレやプロクター&ギャンブルの平均は31%となっている。このほか、モルガン・スタンレーの推計によるコカコーラの節約規模は前年利益の6%で、他社平均の半分にとどまる。
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