GEの熱電併給管理ソフトウェアを試験運用 〜 オランダのトマト温室栽培協会
- 2015年6月22日
- 環境ビジネス
ゼネラル・エレクトリック(GE)の分散型電力事業部は、オランダのプロミネント栽培者協会(Prominent Growers Association)がGEの農業管理ソフトウェア「マイプラント(myPlant)2.0」を試験的に導入することを明らかにした。
エネルギー・マネージャー・トゥデイ誌によると、GEと同協会は、マイプラント2.0が熱電併給(Combined Heat and Power=CHP)のパフォーマンスの効率化がどの程度可能かを検証する。
マイプラント2.0は、GEの産業インターネット資産管理プラットフォームのプリディックス(Predix)によって稼働する。GEでは、情報技術を活用することで各種の業務を効率化する産業インターネット(Industrial Internet)戦略を強化している。プリディックスはそれを支えるプラットフォーム。
同協会には26のトマト温室栽培業者が加盟しており、それらの加盟栽培者はオランダ国内のトマト出荷量の20%を占める。それらの栽培者が所有する36の温室には、GE傘下イエンバッハ(Jenbacher)製のガス・エンジンCHPシステムが計50機が設置されている。
それらのCHPシステムは、温室栽培に必要な熱や二酸化炭素(CO2)、照明のほか、消費される合計150メガワット(MW)以上の電力のうち最大131MWを給電している。
マイプラント2.0は、CHPシステムの異常を探知すると、GEの即時対応センター(Quick Response Center=QRC)に通知し、同センターがデータ動向やエンジン状態を迅速に分析し、問題の原因を特定する。
GEはそれに応じて専門家を現地に送ることもあるが、異常の50%では遠隔操作によって解決される。マイプラント2.0はまた、CHPシステムのパフォーマンス向上や、熱とCO2の量、ガス消費量の調整、エンジン油の劣化防止によってCHPシステムの寿命を延ばすと期待される。
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