カートDB、製品改良で一気に注目 〜 データを簡単に地図化するサースで蘇生

 カートDB(CartoDB)という新興企業は最近、シリーズBの資金調達で総額2300万ドルを集めて注目されつつある。

 同社に投資した会社には、ベンチャー・キャピタル大手のアクセル・パートナーズや、法人向けサース(SaaS=Software as a Service)大手のセールスフォース(Salesforce)が含まれる。

 カートDBは、データをもとにした独自のデジタル地図をだれでも簡単に作れるようにするサービスを提供する。

 ビジネス・インサイダーによると、同社は、シリコン・バレーの技術起業家によって立ち上げられたのではなく、スペインの科学者らによって起業された。研究内容を簡潔に明示できる簡単な方法がないことに以前から悩まされていたその科学者らは、集めた大量のデータをもとに簡単に地図化することで研究内容を分かりやすく伝えることができるよう、独自の技術を開発し、同社を立ち上げた。

 同社が2011年に発表した最初の製品では、利用者が基礎的な統計学を知らないと使えない設計だった。しかし、それ以来、改良を重ねた結果、データをアップロードして、いくつかのオプションを指定するだけで、だれでも簡単にデータを地図化できるサービスを開発した。

 その結果、シリコン・バレーのベンチャー・キャピタリストや技術大手の関心を一気に集めることになり、今回の2300万ドルの調達につながった。それ以前の4年近くで同社が集めたのはわずかに800万ドルだった。

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