ABB、双腕協業型ロボットを北米で初披露へ 〜 ラスベガスでの見本市に出展

 スイスのエネルギー効率化技術および生産ライン自動化大手ABBは、双腕協業型ロボットのユミ(YuMi)を北米市場に初めて投入する。

 同社は、ラスベガスで9月28〜30日に開催されるパック・エキスポ(PACK EXPO)にユミを出展する計画だ。

 産業ロボティクスはこれまで、生産ラインでの単純作業の繰り返しを専門とし、工員をけがさせないよう、柵のなかに設置されることが常だった。しかし、ロボティクス技術の進化によって、工員のそばで一緒に働く協業型が開発され、しかも、二本腕を使える機種が登場し、生産現場を劇的に変えつつある。

 オートメーション・ワールド誌によると、パック・エキスポにユミが出展されることは、双腕協業型ロボットにとって北米初の公式披露であり、北米の生産現場にとって画期的な自動化の波をさらに拡大する機会になる可能性がある。

 ABBではユミについて、「真の協業型かつ双腕の産業ロボットとしては世界で最初」と触れ込んでいる。

 ABBは、生産ラインの自動化システム事業の一環として、機械による視認力に注力しており、統合ヴィジョン(Integrated Vision)とフレックスフィーダー(FlexFeeder)という小型の生産機械自動化システムを開発している。

 それらは、機械の目によって部品を視認して組み立ての一部を自動化する機能として、工員に代わって判断を下して組み立てられるシステムだ。ユミは、それらとの完全統合も可能だ。

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