シリーズアメリカ再発見㉗
イリノイ横断 ルート66

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

 

Photo © Mirei Sato

カホキア古墳のてっぺん眺めるセントルイス
Photo © Mirei Sato


Alton
アルトン

セントルイスのアーチ Photo © Mirei Sato

セントルイスのアーチ
Photo © Mirei Sato

 アルトンの街、ミズーリとの州境に近づくにつれ、車窓の風景に自然が増す。このあたりで、ミズーリ川とミシシッピ川が交わる。

 川沿いには、釣りに興じる人、練習中のリトルリーグ…、その横でハーレー軍団がBBQを食べている。ルート66からはちょっとはずれるが、こういうところで川を見ながら一服休憩するのが、アメリカの旅ならではの楽しさだ。

 ここは州でいえばまだイリノイだが、都市圏としてはセントルイスに属する。だから、野球ならシカゴ・カブスではなく、セントルイス・カージナルスを応援する。アメリカは広いから、州や市で区切って語りがちだけれど、小さな街に行ってみないと人々の気質や所属意識というのは分からないものだ。

 ボーダーエリアでは人が自由に行き来する。同じ理由でかどうかは知らないが、このあたりには渡り鳥も集まってくる。ホワイト・ヘロン、ホワイト・ペリカン、スノー・グース、白鳥、そしてイリノイの州鳥、深紅のカージナルも。

 紅葉がピークを迎えるのは、10月の半ば。1〜2月は、白頭ワシの観察にバードウォッチャーが訪れる。

 カホキア古墳にのぼる。コロンブス以前の時代に築かれたコミュニティーの遺跡としては、メキシコ以北で最大で、ユネスコの世界遺産に指定されている。セントルイスの愛称「マウンド・シティ」は、大昔に古墳がたくさんあって、土地が盛り上がっていたことに由来する。

 古墳のてっぺんから眺めると、遠く、小さくではあるけれど、銀色のセントルイスのアーチが見えた。「西部への玄関口」を、やわらかい夕日が包んでいった。


旅の参考情報

Cahokia Mounds State Historic Site
www.cahokiamounds.org

世界遺産のカホキア古墳にのぼる Photo © Mirei Sato

世界遺産のカホキア古墳にのぼる
Photo © Mirei Sato

    

My Just Desserts
www.myjustdesserts.org

(左)アルトンのダウンタウンにある店「My Just Desserts」。季節のフルーツを使ったパイが人気(右)オーナーのアン・バダッシュさん Photos © Mirei Sato

(左)アルトンのダウンタウンにある店「My Just Desserts」。季節のフルーツを使ったパイが人気(右)オーナーのアン・バダッシュさん
Photos © Mirei Sato

    

Alton Regional Convention & Visitors Bureau
visitalton.com


 

アルトンは、リンカーンの史跡が豊富。政敵ダグラスと有名なディベートを行った場所でもある Photo © Mirei Sato

アルトンは、リンカーンの史跡が豊富。政敵ダグラスと有名なディベートを行った場所でもある
Photo © Mirei Sato


 

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