アメリカの母なる街道「ルート66」。出発点シカゴから、イリノイ州を横断して、セントルイスへ。今は思い出の中だけに存在するその道を、愛し、守る人たちに出会った。
Joliet
ジョリエット
出発点シカゴには、これといったルート66の遺産はない。「ここからスタート」という地味な標識はあるけれど、大都会では誰も気に留めない。私も朝のシカゴのダウンタウンの渋滞を抜けることに集中していて、標識を探して写真を撮ることすら忘れてしまった。
南西へ約1時間走ると、ジョリエットに着く。ここで初めて、ルート66に来た実感がわく。
街の入り口では、黒いスーツにサングラス姿、ひねくれたポーズの2人組が待っている。地元が生んだジョリエット・ジェイクと、エルウッド(ジョリエットの隣りの街の名)だ。
すぐ近くの刑務所から出てきたジェイクと、エルウッドの2人が、ブルースの大御所たちと警察を巻き込んでいくハチャメチャ映画「ブルース・ブラザーズ」は、アメリカのポップカルチャーを代表する傑作の一つだ。映画の幾つかのシーンはジョリエットで撮影された。刑務所は今も健在。
旅の参考情報
Joliet Area Historical Museum & Route 66 Welcome Center
www.jolietmuseum.org
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