
「Keswick Hall」のインフィニティ・プールとゴルフコース
Photo © Mirei Sato
バージニア州の北部は、首都ワシントンDCの通勤圏だ。裕福で教養のある住民が多いからか、有名なシェフが手がけるレストランや、エレガントなリゾートといった「社交場」にも遭遇する。
狩猟が盛んで、林野に近い小さな街を通れば、キツネ狩りで活躍するフォックスハウンド犬のモチーフがあふれている。
乗馬も、いまだに文化として根づく。子供たちのクラブ活動に、サッカーやバスケットボールに交じって、馬術が当たり前に組み込まれている。押し寄せる開発の波で、乗馬ができる場所は徐々に減っているとはいえ、ドッグフレンドリーならぬホースフレンドリーな(自分の馬を連れて一緒に泊まれる)リゾートまであるぐらいだ。

狩猟が盛んなバージニア州。写真は、ミドルバーグの街角のショーウィンドー
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日本から結婚式を挙げにくるカップルも多いと聞く。取材先のガーデンやホテルで、「挙式の記念に日本人カップルが植えていった木」を見せられた。そのような風習は日本では私は見聞きしたことはないのだが、ここバージニアでは「結婚=植樹」が日本の伝統文化だと思われているのかも?!
バージニア州の観光PRキャッチフレーズは、しゃれている。「Virginia is for Lovers」。私はずっと「恋人たちの場所」という意味かと思っていた。そうではなくて、何かをこよなく愛する人、Virginia is for Lovers of XXX…。そういう意味なのだと、地元の人が教えてくれた。対象は、ワインでもいい、ハイキングでも乗馬でも。生きることでも、もちろんロマンスでも。

バージニア州北部で最大規模の奴隷農園「Oatlands」の跡地。南北戦争前まではオーツ麦を栽培していた。今は花が咲き乱れる庭園で、結婚式もよく行われる
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