バージニアの休日 〜スパ&リゾート編

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

 

彩りも楽しい、ワイナリー「Pippin Hill」の食事 Photo © Mirei Sato

彩りも楽しい、ワイナリー「Pippin Hill」の食事
Photo © Mirei Sato

Salamander Resort & Spa
500 North Pendleton Street
Middleburg, VA
SalamanderResort.com

朝日に向かって馬と一緒にヨガをする「Salamander」で人気のプログラム Photo courtesy of Salamander Resort & Spa

朝日に向かって馬と一緒にヨガをする「Salamander」で人気のプログラム
Photo courtesy of Salamander Resort & Spa

ラウドゥン郡は、バージニア州の中でも最も馬の数が多い地域だ。この地で、ケンタッキー・ダービーの優勝馬が生まれ育ち、馬術のオリンピック選手が腕を磨き、ジャッキー・ケネディ大統領夫人が愛馬を駆った。
ミドルバーグにある「サラマンダー」は、馬好きにはたまらないリゾートだ。広大な敷地に乗馬用のトレイルが走り、「馬連れ」で宿泊ができる。「愛馬と一緒に結婚式を」という花嫁の願いも叶えてくれる。
地元のアーティストが描いた馬の絵や彫刻が、ロビーやレストランをいっぱいに飾る。
トレイル・ライディングや乗馬のレッスンがあるが、一番人気は夏の間だけ行われる「Yoga in Stable」というプログラムだ。6時半頃、馬小屋に集まり、のぼってくる朝日に向かってヨガをする。馬の背に乗って、アクロバティックなポーズをとることも。
サラマンダーでは「Equi-spective」というコンセプトを大事にしている。「馬は見世物ではなく、単なる移動の手段でもない。私たち人間にとって『真の自分を映し出す鏡』です。馬の息づかいを感じて一緒に呼吸してください」と、インストラクターの女性は言っていた。
創業者のシーラ・ジョンソンCEOは、黒人女性経営者のパイオニア的存在だ。娘のペイジさんは、馬術競技で国際大会に出場する。そんな背景もあって、サラマンダーは女性向けのプログラムに力を入れている。
併設のスパは、小規模ながら、上質のトリートメントが受けられる。

乗馬のレッスンやトレイルが楽しめる「Salamander」 Photo © Mirei Sato

乗馬のレッスンやトレイルが楽しめる「Salamander」
Photo © Mirei Sato

 

Keswick Hall
701 Club Drive, Keswick, VA
www.Keswick.com

「Keswick Hall」のプールサイド Photo © Mirei Sato

「Keswick Hall」のプールサイド
Photo © Mirei Sato

世界遺産に認定されているバージニア大学のキャンパスの教会で結婚式を挙げたあと、ここに泊まるのが人気のコース。日本からも、ここで挙式した芸能人の影響で、ウェディング・ツアー需要がかなりあると聞いた。ふだんは、ワシントンDCからのステイケーション客が多い。
小花模様のデザインで一世を風靡した「ローラ・アシュレイ」にゆかりがあるホテルで、実は、倉庫にアシュレイ・ブランドの未使用のビンテージ生地が大量に保管されているという。スタッフの人から「誰か買い取ってくれる人、いないかしら…?」と真剣に相談された。興味のある人は連絡してみるといい。

「Keswick Hall」の客室 Photo courtesy of Keswick Hall

「Keswick Hall」の客室
Photo courtesy of Keswick Hall

 

Pippin Hill Farm & Vineyards
5022 Plank Road, North Garden, VA
www.PippinHillFarm.com

美しい山並みを眺めながら、ファーム・トゥ・テーブルの食事が楽しめるワイナリー。ウェディングのロケーションとしても人気がある。

「Pippin Hill」のアペタイザー Photo © Mirei Sato

「Pippin Hill」のアペタイザー
Photo © Mirei Sato


「Monticello Wine Trail」途上にある「Pippin Hill」 Photo © Mirei Sato

「Monticello Wine Trail」途上にある「Pippin Hill」
Photo © Mirei Sato

 

The Clifton Inn & Restaurant
1296 Clifton Inn Drive, Charlottesville, VA
www.Clifton-Inn.com

ブルーリッジ山脈のふもとにたたずむ、エレガントなブティックホテル。政治家や俳優も、おしのびでやってくる。
シャーロッツビル周辺には美味しいレストランが多いが、ここ「クリフトン」のレストランは、モーリシャス出身のシェフが考え出すユニークな料理が評判だ。
貝殻のシャンデリアやコンクリートのバーカウンターなど、エレガントで遊びごころいっぱいの、考え抜かれたインテリアも楽しい。

グリルしたタコに、カレーとパルメザンチーズで味つけしたグリッツ、菊の香りがするリンゴを組み合わせた一品。「Clifton」のディナーから Photo © Mirei Sato

グリルしたタコに、カレーとパルメザンチーズで味つけしたグリッツ、菊の香りがするリンゴを組み合わせた一品。「Clifton」のディナーから
Photo © Mirei Sato


「Clifton Inn」併設のレストラン Photo courtesy of The Clifton Inn

「Clifton Inn」併設のレストラン
Photo courtesy of The Clifton Inn

バージニア州 旅の最新・参考情報はここで!

www.Virginia.org(バージニア州)
www.VisitLoudoun.org(ラウドゥン郡)
www.VisitCharlottesville.org(シャーロッツビル周辺)
www.VisitMiddleburgVA.com(ミドルバーグ)

取材協力/バージニア州観光局(Special thanks to Virginia Tourism Corporation)

1

2

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

佐藤美玲 (Mirei Sato)

佐藤美玲 (Mirei Sato)

ライタープロフィール

東京生まれ。子供の時に見たTVドラマ「Roots」に感化され、アメリカの黒人問題に対する興味を深める。日本女子大英文学科アメリカ研究卒業。朝日新聞記者を経て、1999年、大学院留学のため渡米。UCLAアメリカ黒人研究学部卒業・修士号。UMass-Amherst、UC-Berkeleyのアメリカ黒人研究学部・博士課程に在籍。黒人史と文化、メディアと人種の問題を研究。2007年からU.S. FrontLine誌編集記者。大統領選を含め、アメリカを深く広く取材する。

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る