ここ数年自動車保険の料金が上がり続けています。保険を使った事のない人にとっては、なぜ保険が上がるの? とご立腹の人も多いと思います。今回は保険料金が上がった原因をお知らせします。
①走行距離が増えた
2015年の米国での運転走行距離の総数は3.2 兆マイルで、2014年度に比べ3.5%多かったようです。これは、過去25年間のデータで一番大幅に増えたようです(US Dept of Transportationより)。走行距離が多ければ多いほど事故の確率が増えます。
②交通事故による死亡率が上昇
2015年度の死亡事故の割合が2014年度に比べ7.7%上昇しました(National Highway Traffic Administrationのデータより)。
③人身事故クレーム額の上昇
人身事故の平均クレーム額が、2005年から2013年で32%も上がりました。医療コストの高騰も影響していると思われます(Insurance Research Councilより)。
④車の販売台数が増えた
2015年度の米国での新車販売台数は約1,750万台で、これは2014年度に比べ5.7%の上昇です。新しい車ほど修理代が高くつきます(Strategy & Price Water House Coopers, 2016 Auto Industry Trendsより)。
⑤携帯電話の使用による事故の増加
AAAのレポートによると、70%のドライバーが運転中に携帯電話で通話をし、42%のドライバーが運転中にテキストや何らかのスマホの操作をしているようです。携帯電話に気を取られて事故に遭うケースが多発しています。
保険会社は保険料収入とクレーム支払い額の比率を計算し、常に保険料金を上げたり下げたりします。クレームの支払いが大きくなってくると、必然的に保険料金を上げざるを得ません。また利益が大きくなると保険料金を下げてきます。保険会社も常に他社よりも良い料金を提供しようとしますので、下げられる時には下げてきます。少しの値上げなら我慢して、大幅な値上げの際には見直しをしても良いかもしれません。
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