〔タイ〕センコーと外食MK、低温物流倉庫を開設

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低温物流倉庫の開所式典で握手を交わすセンコーグループホールディングスの福田社長(左)とMKレストラン・グループのリット会長兼最高経営責任者(CEO)=8日、タイ・サムットプラカン県(NNA撮影)

物流大手センコーグループホールディングスとタイの外食大手MKレストラン・グループは8日、バンコク東郊サムットプラカン県に低温物流(コールドチェーン)倉庫を開設した。外食事業や食品加工が活発化するタイ国内を皮切りに、近隣諸国にもサービス地域を拡大し、コールドチェーン事業で東南アジア諸国連合(ASEAN)トップを目指す。

倉庫の総投資額は17億5000万バーツ(約61億6600万円)で、両社が折半出資する合弁会社M—センコーロジスティクスが運営する。敷地面積は7万3000平方メートル、延べ床面積は2万1000平方メートルで、最大1万2000パレットの収納が可能。センコーグループホールディングスの福田泰久社長によると、冷凍・冷蔵・低温の温度管理を実施して顧客の需要に応えるほか、自動倉庫、デジタルソーティングシステム、環境に配慮したアンモニア使用の自然冷媒冷却器など最新設備を導入している。

M—センコーロジスティクスは現在、MKレストランがタイ国内で展開するレストラン700店舗への配送事業を中心に手掛けている。当面は外食企業や食品メーカー、輸出入業者、コンビニエンスストアやスーパーマーケットといった小売企業を対象とするBtoB(企業間取引)をメインとし、その後、生鮮食品の輸送などBtoC(企業・消費者間取引)に乗り出す計画。M—センコーロジスティクスの榊原一典社長によると、新規顧客向けの施設の設置を計画しており、レイアウトの構想を練っている段階という。

榊原社長は、タイ国内で食品メーカーが事業を拡大していることに言及。「物流スペースを製造エリアの拡張に充てる企業も多く、これまで自社で手掛けていた物流事業を外部委託することで、各社は本業である食品加工事業を拡大できる」と話し、こういった企業の需要を取り込みたい考えを示した。また、CLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)へのクロスボーダーサービスの提供を計画しており、手始めとして年内にもタイ産冷凍食品の対ベトナム輸出を開始する計画を明らかにした。

25年に売上高16億バーツ目指す

M—センコーロジスティクスは、昨年3月に設立された。賃借倉庫と冷凍・冷蔵車両150台を活用して同年7月にMKレストランの店舗向けの配送事業を開始。今年2月には、バンコクのトンロー・エカマイ地区にオープンした、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の東南アジア向けブランド「ドンドンドンキ」タイ1号店への物流サービスを開始したほか、スーパーに卸す日本産食品の輸入も開始した。

今回の低温物流倉庫開設により、2022年に売上高10億バーツ、25年に16億バーツを目指す。M—センコーロジスティクスのポンチャイ副社長によると、タイのロジスティクス市場は2800億バーツ規模だが、そのうち食品向けのコールドチェーンは260億バーツにとどまっており、伸びしろが大きいという。

情報提供:株式会社NNA

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