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〔中国〕伊藤忠、車載電池の再利用で中国企業と提携
- 2019年10月30日
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伊藤忠商事は28日、車載電池のリユースやリサイクルを手掛ける深セン市普蘭徳儲能技術(広東省深セン市、パンドパワー)の第三者割当増資を引き受け、車載電池のコンテナ型定置用蓄電池への再利用ビジネスを開始すると発表した。中国では電気自動車(EV)販売の増加に伴い、使用済みの車載電池が今後大量に市場に出回ることが予想されており、これを商機と捉えた。
パンドパワーは、EVから回収された車載電池のうち残存容量が新品時の8割程度ある「リユース電池」の再利用を手掛けている。同社はリユース電池を回収、診断、評価し、再構成する技術に強みを持っており、新エネルギー車(NEV)・電池大手の比亜迪(BYD)とも取引があるという。
伊藤忠はパンドパワーと資本業務提携を行い、パンドパワーのリユース電池を活用したエネルギーサービスを展開していく。伊藤忠の広報担当者によると、電力設備の未整備地域や電力過疎地などに、リユース電池を活用したコンテナ型定置用蓄電池を投入し、マイクログリッド(電力の地産地消)化を図るとしている。具体的には、電力設備の整備が遅れている東南アジアの一部地域や、国土が広大なため電力過疎地が生じているオーストラリアなどが念頭にある。
第三者割当増資の払い込みは今月までに完了した。払い込み額は非開示という。
情報提供:株式会社NNA
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https://www.nna.jp/corp_contents/infomation/2019/190802_nna/
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