〔ベトナム〕大阪寿司、HCM市に1号店をオープン

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大阪寿司のグランドオープンに招待された企業関係者らは、寿司や天ぷらなどの料理を楽しんだ=12日、ホーチミン市

日本料理店の運営などを手掛ける徳(ノリ、大阪市)は12日、ベトナム企業と共同運営する日本食レストラン「大阪寿司(OSAKA SHUSHI)」をホーチミン市にオープンした。徳が海外に飲食店を出店するのは初めて。日本で育てたベトナム人人材をいかし、地域に根ざした店舗づくりをすすめていく。

大阪寿司は、ホーチミン市1区リートゥーチョン通りに立地。グランドオープンは12日だが、昨年11月29日からソフトオープンしている。鉄火巻きにイクラやまぐろ、うにをかけた「フジサンスシ」(単品価格40万ドン、約1900円)や押し寿司の「ナニワ」(18万ドン)、「和牛鉄板焼き」(37万ドン)などを提供する。

徳は昨年、飲食店経営で豊富な経験を持つ地場のMAIC社と合弁会社「ノリ・ベトナム(NORI VIETNAM)」を設立。出資率はそれぞれ50%ずつで、資本金は36万米ドル(約4000万円)だ。代表はMAIC社の社長であるバオ氏が務め、日本からは店長ら3人が出向する。徳がメニュー作りなどソフト部分を、MAIC社がマーケティングなどをそれぞれ担当する。

大阪寿司で使う魚は、高知県の宿毛から卸業者を挟まずにホーチミン市に届けられる。徳の鷺岡和徳社長は「新鮮なものを低価格で提供できるのが強みだ」と話す。地域に根付いた店にするため、一部のメニューはベトナム人の好みに合わせてローカライズしたという。

徳が日本で運営する飲食店では現在、ベトナム人4人を調理師として採用している。新店舗は日本で育てた人材の帰国後の就労先として活用することも検討している。実際、徳が日本で運営する飲食店でかつて勤務していた人が、大阪寿司の求人募集を見て応募してきたという。

鷺岡社長は海外での店舗を拡大させる意向で、まずは1号店を軌道にのせることに尽力すると強調した。

詳細は大阪寿司のホームページ(www.osakasushi.vn)で確認できる。

情報提供:株式会社NNA

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