東南アジアの訪日客、8年連続過去最高

アジア発の有効なビジネス情報を手軽にキャッチ!

東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国から日本を訪れる観光客は、2019年に前年比15%増の383万4000人となり、8年連続で過去最高を更新した。6カ国全てで前年を上回った。フィリピンなど4カ国で新規就航や増便が相次ぎ、座席供給量が拡大したことが背景にある。

旅行者数で最大となったのは前年から引き続きタイで、17%増の131万9000人だった。日本政府観光局(JNTO)は、訪問地域を分散するため、リピーター層向けの地方都市のプロモーションに力を入れていた。

フィリピンからの旅行者は22%増の61万3100人となり、初めて60万人を突破した。19年はマニラ—羽田線、マニラ—関西線、クラーク—成田線など新規就航が相次ぎ、11月までの累計で既に18年通年を上回っていた。

マレーシアは7%増の50万1700人で、初めて50万人台に達した。座席供給量に変化はなく、伸び幅は比較的小さかったものの、JNTOによる同国地方都市での訪日観光プロモーションなどが奏功した。JNTOは、訪日旅行が一般的ではないムスリム(イスラム教徒)客の開拓にも力を入れていた。

ベトナムは49万5100人で、伸び率は6カ国で最大の27%だった。18年までは6カ国で最も人数が少なかったが、19年はシンガポール、インドネシアを抑えて4番手に浮上した。ベトナムでは花の観賞が人気コンテンツとなっているという。

シンガポールは13%増の49万2300人。増便や機材の大型化などで、座席供給量が拡大した。

インドネシアは4%増の41万2800人だった。ジャカルタ—成田線が運休し、6カ国で唯一座席供給量が減少した。ただプラス成長は維持し、通年で初めて40万人を上回った。

12月は5カ国で過去最高更新

19年12月は、ベトナムを除く5カ国で、単月として過去最高を更新した。前年同月比で15%増加したシンガポールは、初めて単月で10万人を超えた。

フィリピンが46%増の8万1500人と急伸した。

情報提供:株式会社NNA

アジア13カ国の拠点から、毎日300本の記事を有料で配信。現地の生きた経済・ビジネス情報を日々、素早く手軽にキャッチできる。現在7000社、約1万6000人のビジネスパーソンが活用。

https://www.nna.jp/club_contents/index

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  2. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  3. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  4. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  5.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  6. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  7. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
  8. 約6億年も昔の生物たちの姿が鮮明に残るミステイクン・ポイントは、世界中の研究者から注目を集めている...
ページ上部へ戻る