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帰国受験対策

高校受験

公立・私立校の一般入試形態の違い
首都圏に関していえば、おおむね公立校は5教科受験、私立校は最難関校の場合は5教科受験ですが、それ以外は3教科受験を採用している学校が多いです。また、私立校は入試当日の成績を重視する学校が多いのに対し、公立校は中学校の調査書(内申書)も合否の判断材料に含まれます。ただし、私立校であってもほとんどの場合は出願時に中学校の成績を提出するため、中学校では手を抜かず、前学期よりも良い結果を取ることを意識しましょう。現地校生も例外ではなく、学校の成績をしっかり取っておくと、受験の際に有利になります。

帰国生入試の条件と傾向

帰国生枠で受験する場合は受験資格が設けられており、条件を満たしている必要があります。条件は学校によって異なりますが、主に以下の2つが挙げられます。まずは志望校の受験資格を満たしているかを確認しましょう。

1.海外・日本国内合わせて9カ年の学校教育課程(小学・中学課程にあたるもの)を修了している、または入学年の3月末日までに修了見込みであること。

2.海外の学校に継続して在籍した年数(継続在籍年数)が一定以上あり、帰国日から受験する日までの年数が経過しすぎていないこと。

公立校の場合、帰国生枠は各都道府県によって異なります。全県共通で帰国生枠が3教科受験になる地域もあれば、一部の学校のみでしか帰国生枠を設けていない地域もあります。

帰国生枠の受験は10月にスタートし、年内のうちに書類選考入試や海外現地入試などを活用して合格校を確保できるので、これは大きな利点といえます。一方、帰国生枠で受験する多くの海外生が英語を得意科目としているので、英語の得点で差をつける、またはほかの教科を補うというのが難しい点には注意が必要。中学受験と比べると、英語1教科受験を実施している学校が少ないのも事実です。そのため、国語・数学でもしっかりと得点できるような対策が重要となります。また、ICU高校(国際基督教大学高等学校)など毎年多くの帰国生を受け入れている学校では、日本人学校だけでなく、現地校の成績も見て合否を判断します。いずれの学校種でも中学校の成績をしっかり取っておきたいところです。

帰国生入試の対策
帰国生枠で受験する場合、出願の際に実用英語技能検定やTOEFLなどの英語の資格を求められる場合があります。受験学年になると試験対策で忙しくなるので、語学資格は受験学年になる前に取っておきましょう。資格を取っておけば、それを活用した推薦入試や書類選考入試といった選択肢も増やせます。また、理科・社会を含めた受験をする場合、中1段階から学年相応の範囲を学んでおく必要があります。

取材協力
駿台ニュージャージー校校舎長 齋藤真紀 

海外19校、日本国内1校で展開する駿台海外校。海外にいながら、日本全国や世界のライバルと競い合うことができる。学習面だけでなく、日本全国の入試に詳しいスタッフが受験生をサポートする。
駿台海外校ネットワーク:sundai-osn.jp/

家庭での勉強法・学力維持のポイント

新型コロナウィルスの影響で学校が休みになり、オンライン学習が強いられています。パソコン越しでの学習は受け身になり、深い理解が不足しがち。学校に通っている時と同じ時間に勉強を進めて課題をこなし、分からないところは先生にメール等で質問するなどして内容を理解することが大切です。

中学・高校の帰国受験対策は、まず一番重要な英語力、次に算数・数学の基礎力、そして国語の読解力が必要。英語は現地校の勉強を中心に、基礎的な文法、単語力、読解力、Essay力をつけましょう。算数・数学は日本から問題集や参考書を取り寄せ、学年相応の範囲をしっかり理解すると同時に、入試問題の練習も早めに取り組む必要があります。国語と社会も教科書や参考書を取り寄せ、学年相応の内容を学びましょう。社会は勉強というよりも読み物として使い、都道府県名や歴史上の人物などを知れば、国語の読解力にもつながります。また、日本の学校の学年相応範囲の理解のために使いやすい教材としては、受験研究社の『自由自在』シリーズがおすすめ。小学生・中学生版があり、一冊(小学生版は低学年・高学年版)で全学年を網羅しています。学年を遡っての復習や、次の学年の先取り学習も可能です。基礎問題を中心に進め、応用問題は後回しでも構わないので、内容を先取りして学習しましょう。

勉強計画も大切ですが、親御さんは、受験という不安と試練を抱えたお子さんの精神的な安定を支えることが重要。巣ごもり状態でストレスを感じているこどもに「受験だから」とプレッシャーを与えても、マイナス効果でサポートになりません。何も手をつけていないとつい口が出てしまうかもしれませんが、そこはグッと我慢して、我が子の頑張りを感じてください。「心配」よりも「信頼」が、学力向上と受験への成功につながるのです。

取材協力
GATE現地校学習塾塾長 熊野 弘

慶應義塾大学工学部数理工学科卒業。富士通入社。1986年に退社し渡米。CA州立大学院で心理学を学ぶ。1988年から3000名以上の帰国生を指導。2013年からGATE現地校学習塾で在米日本人子弟の進学サポート。
GATE現地校学習塾:www.gate4math.com

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