地球の未来を支えるフード
代替食品がスゴい!
- 2021年12月1日
- 2021年12月号掲載
近年、代替食品が急速に台頭してきている。その背景には健康志向ブームもあるが、地球の環境破壊や食糧不足といった深刻な問題も挙げられている。意識が変われば未来も変わる。代替食品の魅力と重要性を考えよう。
代替食品って何?
代替食品とは……
肉や魚といった動物性の食品を植物性に置き換え、味や見た目、食感などを似せて造ったもの
肉や魚といった動物性の食品を植物性に置き換え、味や見た目、食感などを似せて造ったもの
代替食品の原材料には大豆をはじめ、エンドウマメやヒヨコマメといった豆類、アーモンドやカシューなどのナッツ類、そして穀類などが使われている。これらの原料を加工することによって代替食品が造られるのだ。植物由来の原材料を使うことから、アメリカでは「Plant-Based」という言葉がよく聞かれる。
代替食品の中でも特に注目が高いのが代替肉。かつては風味や食感が食肉とはほど遠いものだったが、ここ数年で肉汁や旨み成分、舌触りや香りなどの研究開発が飛躍的に進んでいる。味や食感が大幅に改善され、消費者からは「言われなければフェイクミートとは気づかない」と評価されるほど。今では数え切れないほど多くのメーカーから牛や豚、鶏、羊などの代替肉が販売されている。ちなみに代替肉は植物性のものが主流だが、牛や豚の細胞を体外で培養させて造る培養肉や、昆虫食品などの研究も進められている。
代替食品は肉だけではない。魚介類、卵、乳製品、麺類、さらにはピザやスープといった加工食品まで、今や一つの大きな市場として発達した分野なのだ。
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