「我慢」を意味する自然な英語
- 2018年9月4日
英語の辞書で「我慢」や「我慢する」を調べると、沢山の単語やイディオムが紹介されており、状況に応じて適切な表現がどれなのか判断しづらいかと思います。そこで、そんな悩みの解消に役立てばと、今日のコラムでは日常会話でネイティブが「我慢」を表す際によく用いる代表的なフレーズをご紹介します。
1) Put up with ____
→「〜に我慢する・〜に耐える」
このフレーズが日本語の「我慢する」に最も近い表現でしょう。辛い出来事や嫌なことなどに対して、不満や文句などを言わずに耐えたり辛抱するニュアンスが含まれます。例えば、「満員電車で通勤するのは嫌だけど、我慢するしかない」は「I hate commuting in overcrowded trains but I have to put up with it.」になります。
✔︎日常会話では「I can’t put up with _____.(〜に我慢できない)」と否定文で使われることが多い。
・Why do you put up with his nonsense?(なんで彼の馬鹿げた言動に我慢するの?)
・I can’t put up with this humid weather. It’s driving me crazy.(この湿気には耐えられへんわ・・・気が狂いそう。)
2) Deal with _____.
→「(我慢して)対処する・受け入れる」
このフレーズは「対処する」や「取引する」などの意味としても用いられますが、嫌な出来事や厄介な問題が発生した際に、その状況を我慢して受け入れつつ、何とかして解決しようと取り組むニュアンスがあります。例えば、サーバーがダウンしてインターネットが使えない場合に「We just have to deal with it.(我慢して何とかするしかない)」という具合で使われます。
✔︎「Deal with it(我慢して何とかしなさい)」はお決まり文句。
・We are short-staffed right now. I don’t want to work late but I have to deal with it.(現在、人手不足です。遅くまで仕事をしたくはないけど我慢するしかない。)
・I’ve been suffering from migraines for years now. It’s just something that I have to deal with.(長年、片頭痛に悩まされてるねんけど、こればっかりはしゃーないわな。)
3) I can’t stand _____.
→「〜に我慢できない」
嫌悪感を感じる事に対し、イライラして耐えられない場合に使われる日常フレーズです。例えば、火災報知器が鳴り続けて仕事に集中できない場合は「I can’t stand it anymore!(もう我慢できない!)」となります。
✔︎一般的に日常会話では否定文として使われる。
・I can’t stand lazy people. They drive me crazy.(怠け者には我慢できない。本当にイライラする。)
・I can’t stand working these crazy hours anymore. I’m going to go talk to my manager.(長時間労働にもう耐えられません。マネージャーと相談してきます。)
4) Patient
→「じっと我慢する・忍耐強い」
“Patient”も我慢することを意味する単語ですが、特に何かに長時間耐えられる忍耐強さ表します。長い行列やうっとしい人などに対しても、イライラせず落ち着いて対応したり、取り組んでいる仕事や課題の成果が出るまで根気よく頑張れる辛抱強さを指します。
・It takes time to become a good English speaker. You just have to be patient.(英語が上手に話せるようになるには時間がかかります。忍耐強く頑張ること。)
・You have to learn to be more patient. Success doesn’t happen overnight.(もっと辛抱強くならなあかんで。一夜で成功するわけないやん。)
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