WEB面接の対策と注意点 やるべきこと・やってはいけないことリスト

国土が広く、州をまたいだ転職も頻繁に行われるアメリカでは、面接がWEBを通して行われること、またすべての選考プロセスがWEBのみで完了することもごくごく一般的だということは、過去の記事「転職大国アメリカ」でご紹介しました。

ただ米国内の日系企業にスポットを当てると、face-to-faceでのトラディショナルな選考を希望する企業の方が多い(多かった)のは事実です。

ポスト・コロナウィルスの状況下では、リモートのWEB面接が、ニューノーマルとなってきましたね。そこで、今回はオンライン上でのインタビューに備える為のお役立ち情報をシェアしていきます。

1.定番のソフトウェア

オンラインでミーティングできるソフトウェアは無数に存在しますが、中でもよく使われるものをご紹介します。

これ以外にも、GoToMeeting、WebEx、FaceTime (iphone限定)を使うケースがよく見られる他、自社のミーティングツールを使用する場合もあります。

2.やるべきこと丨DOs

ネット環境の確認

100%の状態で面談に挑めるよう、まずは何より安定したネット環境を整えたいですね。参加する場所は十分なネット速度がありますか?

こちらのようなWEBサイトで、インターネットの速度測定をしてみるといいでしょう。ボタン一つで、以下のような結果を見ることができます。

外出禁止令の状況下では自宅から参加する以外選択肢がないかとは思いますが、同じ屋根の下でもネットが届きやすい場所、そうでない場所があるかもしれません。ベストなロケーションを見つける参考にしてみてはいかがでしょうか。

入念な準備と練習

テクノロジーを使用している以上、テクニカルイシューが発生してしまうことは致し方ありません。ただ、前もって準備をしておくことで防げることもあるはずです。

  • 使用するツールは最新のバージョンになっていますか
  • カメラはオンになっていますか、適度な距離感を保ち目線と同じ位置にありますか
  • 音声はオンになっていますか、できれば外付けのマイクを使いましょう

友人や家族にお願いして練習しておくと安心ですね。ツールによっては、カメラ・音声の確認機能がついているものもあります。

本来の面接の目的である「お互いのことを知る」ことに集中できるよう、最適の環境を整える為に入念に準備しましょう。

また、”もしも”の状況になったとしても、あわてず落ち着いて対応した上、面談を再開すれば問題有りません。事前に、緊急用の連絡先を聞いておくことも有効的です。

視覚情報を意識する

「人は見た目が9割」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
これは、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」を根拠としています。

人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。
「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。        参照:Wikipedia

つまり、人と会話する際、非言語コミュニケーションが鍵になってくるというここと。

しかし、WEB面接では画面越しのやりとりである為、対面の面接に比べ細かい表情やリアクションは伝わりにくく、どうしても機械的な印象を与えがちです。

過度である必要はありませんが、うなずく、微笑む、ボディランゲージを取り入れる等、感情を伝えるアクションをいつもより少し多く取り入れてみることで、より思いが伝わるのではないでしょうか。

3.やってはいけないこと丨DON’Ts

リモートであるが故か、「これくらい良いか」と思いがちな方が多いような印象を受けます。

  • 背景に映り込む余計なものをそのままにしていませんか
  • 髪型や身だしなみをいい加減にしていませんか、カメラに映らない下半身に気を抜いていませんか
  • 使用アカウントのプロフィール写真などプロフェッショナルではない物を残していませんか
  • 面談中に携帯や関係のないWEBサイトを見ていませんか
  • 携帯や周辺機器をマナーモードにし忘れていませんか
  • 面談が終了した直後に、気を抜いて表情を切り替えていませんか

細かいことではありますが、あなたが思っている以上に、画面越しでも多くが伝わりますし、面接官はそれを見逃しません。

自分がとるアクション・発信する情報すべてが判断材料のひとつだということを念頭に起き、余念なく、綿密に準備した上で挑むことをお勧めしたいです。

ニューノーマルに適応し、皆さんの転職が成功することを祈っています!WEB面談の練習がしたい、慣れたい、という方は、ぜひSTSリクルーターにお声がけください。お手伝いさせていただきます。

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