高額のスキンケア商品が不振
自撮り世代は即効性重視

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 1980〜90年代に生まれたミレニアル世代(Y世代)は、将来の肌の老化に備えて高いスキンクリームにお金をかけるより即効性ある商品を買い求める傾向が強く、長年アンチエイジング商品に依存してきた化粧品メーカーの業績を脅かしている。
 ウォールストリート・ジャーナルによると、セラム(美容液)やフェイスクリームなどアンチエイジング商品の2015年米売上高は36億ドルで、前年比2%の伸びにとどまった。これに対しメイクアップ商品の売り上げは51億ドルと8%増加した(ユーロモニター調べ)。
 エスティローダーのファブリツィオ・フレダ最高経営責任者(CEO)は「Y世代は将来でなく今結果を求める。今の30歳はその母親が30歳だった時より自分の写真を撮ることが多く、40歳になった時ではなく今の肌がどう見えるかを気にする」と話す。Y世代は消費者用品業界が重視する世代で、米人口の約4分の1を占め、15年にはベビーブーム世代を抜いて構成比が最大となった。

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