寄付品集めの「グッドウィル」

高級おしゃれなブティックに?

photo by Mike Mozart

photo © Mike Mozart

 家庭の不要品、着なくなった古い洋服を、衣替えや大掃除、納税の時期に、まとめて持っていってドネーションをする場所。1枚足りない食器セットや、時代遅れの家具。そんなものが所狭しと並ぶ。「グッドウィル」といえばそんな店、のはずだったが?
 ロサンゼルス・タイムズ(8月20日付)によると、リサイクルショップの店にも変化の波が押し寄せている。
 
南カリフォルニアのオレンジ郡を拠点とする非営利団体「グッドウィル・インダストリーズ」は、4年前から、一部の店舗で「ハイエンド化」を進めている。ほかのスリフトショップや、オンライン小売店との差別化を図り、売り上げを伸ばすためだ。
 
ハンティントンビーチにある「OCグッドウィル・ブティック」は、6月に開店したばかりだ。
 
オレンジ郡の住民の平均所得は7万5500ドルで、カリフォルニア州の平均を1万5000ドルも上回る。そのため、高級ブランド品がドネーションされることは少なくない。
2013年にオープンしたタスティンのブティックは、プラダやバーバリー、シャネルなどを販売している。アナハイムのダウンタウンには昨年12月、若者向けブランドを集めた「レア」もオープンさせた。
 
ロサンゼルス郡内にはまだブティック出店はないが、サンタモニカ店で8月、高級品の販売が行われている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る