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売れない間はウーバーで生計
ハリウッドの役者たち
- 2016年2月24日
- 2016年3月号掲載
かつて売れない役者はレストランの給仕や店の販売員などをして生活を支えるのが普通だったが、最近のハリウッドではウーバーやリフトなど携帯アプリを使った配車サービスの運転手を副業に選ぶ人が増えている。
ニューヨーク・タイムズによると、この傾向は2年ほど前から目立ち始め、柔軟性と実入りの良さが大きな魅力となっている。ケビン・ハート主演の2014年の映画「About Last Night」に出演したクリスタル・ハリスさん(27)の場合、これまで役者業の合間に3つのレストランで接客係をしたがいずれも柔軟性がなく、オーディションのために休むと解雇された。
このため13年、自分の車でリフトなどの運転手を始めたところ、時間を自由に管理できるようになり、急にオーディションの話が来ても誰の許可を得る必要もなくなった。ウーバーとリフトの掛け持ちを禁じる規則もないため、役者の仕事がない時は週40時間ドライバーをして、手取りで1時間約20ドルを得ている。役が付いた時はアプリを使用停止にするだけで済み、「車の保険と登録さえ更新していればいつでも運転手に戻れる」という。
ロサンゼルスに運転手をする役者が多いのは、地域特有の事情もある。売れない役者が多く、公共交通機関が少ないため低収入の人でも車を持っている。またニューヨークと違って、ロサンゼルスでウーバーの運転手をするのに特別な免許証がいらない。
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