GM、トラック生産に障害〜人気のV8版で部品不足
- 2013年9月30日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)が7年ぶりに改良したピックアップ・トラックの供給が、急増する需要に追い付いていないことが30日明らかになった。
ブルームバーグ・ニュースが消息筋の話として報じたところによると、新型「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」の5.3リッターV型8気筒エンジン版が、予想を上回る人気のため一部の駆動系部品の生産が不足する事態になっている。GMはディーラーへの供給数を制限して急場をしのいでいるが、生産の遅れが回復するまでには数カ月かかるとの見方もある。
シルバラードとシエラは、GMが今年国内で販売する新型または改良型18車種の中でも生産量が多く、利益率も8000〜1万ドルと高い。GMとしては、同業のフォードが2014年にモデルチェンジした対抗車種「Fシリーズ」を発売する前に問題を解決して、利益を最大限に伸ばしたいところだ。
業界調査オートデータによると、13年8月の米新車販売台数は、年換算で1610万台(季節調整済み)とリセッション前の07年10月以来となる高水準だった。
GMの国際ピックアップ販売は、12年の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)の約16%を占めた。GMはピックアップ2車種で4.3リッターV6、5.3リッターV8、6.2リッターV8のエンジン3種類を採用しているが、5.3リッター版は旧型車販売の約80%を占めた。4.3リッター版は8月に生産が開始されたが、6.2リッター版の出荷はまだ始まっていない。
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