GMにリコール関連で罰金〜運輸省、質問への回答遅れで
- 2014年4月9日
- 米国ビジネス
ゼネラル・モーターズ(GM)が点火スイッチの欠陥で約259万台をリコール(無料回収・修理)した問題を調査している運輸省道路交通安全委員会(NHTSA)は8日、質問への回答の遅れを理由に、同社に罰金を科すと発表した。
ロイター通信によると、NHTSAがGMに出した質問107件に対するすべての回答が、期限の今月3日までに行われなかった。このため同委員会は「1日遅れるごとに7000ドルの罰金を科す」と書簡で通告した。7日現在で2万8000ドルが請求された。
NHTSAは、GMが最初に欠陥を知ってから今年2月にリコールを申請するまでなぜ10年以上もかかったのか調査している。
点火スイッチに欠陥がある「サターン・イオン」「シボレー・コバルト」などのGM車が絡む事故で、これまでに12人が死亡している。欠陥はエンジンの急停止や電気系統の中断を引き起こし、衝突事故が起きてもエアバッグが開かなかったり、ブレーキやハンドル操作が困難になったりする事態につながる。
NHTSAは書簡で、同委員会の質問に対してGMは期限までに3分の1以上答えていないと指摘した。17ページにわたる質問の大部分は、今回の欠陥をGMの誰がいつ知ったか尋ねる内容で、GMには3月4日に伝えられた。
書簡によると、GMは3月20日、NHTSAに「すべての技術的な質問に期限までに回答するのは無理」と伝えた。当局は回答に時間をかけることに異存はなかったが、GMにはすべての質問に期限内に答えるよう求めていた。
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