IoT市場、20年は1.7兆ドルに〜14年の3倍とIDC

 インターネットを通じてあらゆる物をつなぐ「モノのインターネット」(IoT)市場は、2020年には昨年のほぼ3倍に拡大し、1兆7000億ドルに達するとの推計をハイテク調査IDCが発表した。

 ロイター通信によると、IDCはこの市場が14年の6億5580万ドルから年16.9%のペースで拡大すると見ており、20年にはディバイス(装置)、コネクティビティ(接続性)、ITサービスが世界のIoT市場の3分の2以上を占めると予想する。

 グーグルやインテル、シスコ・システムズ、サムスン電子といったIT大手、ボーダフォンやベライゾン・ワイヤレスなどの通信大手は、将来の収益性を見込んでネットとつながる機器を多用する住宅分野に多額を投資している。インテルの場合、この2月、インターネット接続機器に使われるチップの領域を拡張するためドイツのネットワーク・チップ製造企業ランティク(Lantiq)の買収を発表した。

 グーグルも14年にスマート・サーモスタット(最新式温度調節装置)や煙探知器のネスト・ラブを32億ドルで買収し、サムスン電子は家庭用のドアロックから照明スイッチなどあらゆる物の管理を助けるソフトウェアを開発している米新興企業スマートシングス(SmartThings)を2億ドルで買収している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る