流行の兆し!「テマケリア」ブラジル発の手巻き寿司、ミツカンおすすめレシピも紹介

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

テマケリア。一度聞いたら忘れられない、コケティッシュなネーミング。ブラジル生まれの「手巻き寿司ファストフードの店」のことをさす。ボリュームたっぷりのご飯と、のり。魚や野菜、サラダ、チーズに揚げ物、フルーツまで、いろいろな素材を巻いてしまう。日本人がなじんでいる「手巻き」とも、アメリカ人が大好きな「ハンドロール」とも、ちょっと違う食べ物だ。

 

「テマキラ」のボリュームたっぷりの手巻きとアイスグリーンティー Photo © Mirei Sato

「テマキラ」のボリュームたっぷりの手巻きとアイスグリーンティー
Photo © Mirei Sato

ここで食べよう!
アメリカ東西 話題のテマケリア

 

インテリアには「和」を取り入れたという Photo © Mirei Sato

インテリアには「和」を取り入れたという
Photo © Mirei Sato

カリフォルニア コスタメサ
temakira
259 E 17th Street, Costa Mesa, CA
949-650-0305
www.temakira.com

 ロサンゼルス近郊、オレンジ・カウンティーのコスタメサにある人気店が、「テマキラ」(temakira)だ。

 サンパウロ生まれのヒューゴ・コマツさんが、ブラジルで大流行しているテマケリアを見て、「これはアメリカでも人気が出るはず」と見込んで、金融業界から転身。姉のイルカ・コマツさん、元同僚のナツコ・トラビオリさんと一緒に、2014年の秋にオープンさせた。すでに3店舗を展開するほどに成長した。

 手巻きの種類も豊富で、ブラジル風、アメリカ風、日本風など、いろいろなスタイルが楽しめる。

 最近ロサンゼルスで人気爆発中のポケ・スタイルや、アメリカ人が好きなサーモンとクリームチーズの組み合わせなどもあり、ツボをおさえたメニューになっている。

 オリーブオイルとレモンが隠し味の「ネギハマ」(ハマチとネギ)は、さっぱりしていて、ブラジル人が好きなセビーチェを食べているような感覚に近い。

 自分でカスタマイズするのが好きなアメリカ人のために、のりかソイペーパーかを選び、プロテインや野菜など自由に具材を選べるようにもした。

 値段は1本4〜5ドル前後。結構なボリュームだが、1人だいたい2〜3本は注文して食べていくそうだ。

 家族連れやシニア、子供も多い。ランチどきには、近くにあるハイスクールから学生たちがやってくるという。日本では、「手巻き寿司」は子供が好んで食べるものだったことを考えると、アメリカでも子供たちに人気が出るのは驚きではないのかもしれない。

 トラビオリさんは、「もう少し安い値段でちゃんとしたお寿司が食べたい、という人たちに、気軽に入れて、おしゃれでコストパフォーマンスがよいテマケリアはぴったりだと思う」と話す。

ベジタリアンの手巻き「The Garden」は、大根、アスパラガス、ヤマゴボウなど。ソテーしたマッシュルームも入っていて、食べがいがある。

ベジタリアンの手巻き「The Garden」は、大根、アスパラガス、ヤマゴボウなど。ソテーしたマッシュルームも入っていて、食べがいがある。


3人の日系人が共同で経営しているというのもユニーク。(左から)ナツコ・トラビオリさん、イルカ・コマツさん、ヒューゴ・コマツさん Photo © Mirei Sato

3人の日系人が共同で経営しているというのもユニーク。(左から)ナツコ・トラビオリさん、イルカ・コマツさん、ヒューゴ・コマツさん
Photo © Mirei Sato


 

1

2 3

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る