どこか懐かしい味… ウェストハリウッドの新店「ROKU」のシェフに教わった
冬にぴったりの「カボチャ」レシピ
文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)
- 2015年12月18日
冬になると、アメリカでも、つい「焼きイモ」が恋しくなる日本人は、多いのではないだろうか。
最近は、アメリカ人も健康志向で、レストランやパブにいくと、フレンチフライの代わりにスイートポテトフライを出すところが増えている。それでも「フライ」には違いないし、たいていは感動するほど美味しいわけでもない。
ふかして熱々のバターをかけたサツマイモや、黄金色の飴にからめた「大学イモ」、日本版スイートポテトのような「おやつ」にも、なかなか出会えない。アメリカのホリデーシーズンに重宝する「ヤムイモ」なら、スーパーで買えるが、サツマイモに見た目は似ていても、焼きイモや大学イモの再現は難しい。
そんなことを思っていたら、最近ロサンゼルスのウェストハリウッドにオープンしたばかりのレストラン「ROKU Sunset」で、日本人の郷愁をそそり、かつ、アメリカ人の舌も喜ばす、絶妙の一品を発見した。
「Kabocha & Butternut Squash」という名のアペタイザー。これなら、アメリカのスーパーでどこでも手に入る食材で作れる。サツマイモを使っているわけではないのだが、味や食感は似ている。食べてほっくり、「サツマイモ」な気持ちになれるのが、不思議だ。
同店のタイソン・ウォン・シェフに、特別にレシピを教えてもらった。
by Chef Tyson Wong
- 【材料】
- バターナッツスクワッシュ4oz
(皮をむいて、長さ2インチ、厚さ1/4インチにカットする) - カボチャ4oz
(皮をむいて、長さ2インチ、厚さ1/4インチにカットする) - 白ゴマ大さじ1
- スライスした小ネギ大さじ2
- <ソース>
ゴマ油小さじ1 - しょうゆ1/4カップ
- ブラウンシュガー大さじ1
- ライスビネガー1/4カップ
- コチュジャン大さじ1
【作り方】
- カボチャとバターナッツスクワッシュをオーブンで焼く。375度(華氏)で15分。軽い黄金色になるまで。
- ゴマ油、しょうゆ、ブラウンシュガー、ライスビネガー、コチュジャンを混ぜて、ソースをつくる。
- フライパンにカボチャとスクワッシュを並べ入れて、ソースと混ぜ合わせ、火を通して温める。
- ゴマ油と小ネギを加える。
- 皿に盛りつけて、ゴマ油を適量ふりかける。
9201 Sunset Boulevard, West Hollywood, CA 90069
◾ ランチ:月〜金11:30am〜2:30pm
◾ ディナー:日月5:30〜10:30pm、火水5:30〜11pm、木〜土5:30pm〜12am
◾ 電話:310-278-2060
◾ ウェブ:www.ROKUSunset.com
今年11月中旬にオープンした。
ロサンゼルス・ウェストハリウッドの、サンセット大通り沿いのロケーション。ガラス張りで、天井も開閉式。1年を通して、ロサンゼルスの温暖な気候と陽光が楽しめる設定。
8000平方フィートの広々とした店内は、寿司カウンターと鉄板焼きカウンターを備えている。和牛や北海道産ホタテ、ロブスターなどを豪快かつ繊細に調理する。
ダイニングは、ランチもディナーもアペタイザーが充実している。なかでも、テーブルサイドで準備する「Toro Tartare」、「Tuna Poke」が特に人気がある。今年ロサンゼルスで大流行したpokeだが、ここではライスを山菜炊き込みご飯風にして成功している。
バーは、日本のビール、酒、ウィスキーを揃えている。
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