NYの日本ギャラリーで野口勝宏氏の写真展「福島の花」を開催
- 2019年5月10日
- ニュース
5月23〜30日、ニューヨークにある日本ギャラリーで、50年の歴史を持つニコンフォトコンテスト(2014-2015)の写真部門において、日本人初のグランプリを受賞した写真家・野口勝宏氏による写真展が開催される。
野口氏は福島在住の写真家で、東日本大震災の時に自然の猛威を目の当たりにした。当時の混沌とした不安を癒したのは、かつて見過ごしてきた身近な「福島の花」だった。あの日を境に、日々休むことなくシャッターを切り続けた野口氏が、ファインダーを通して再発見し、未来へと託したいと願う「福島の花」のたくましく美しい生命のきらめきを紹介する。
被写体の背景から意識を切り離して鑑賞できる野口氏の作品は、花や葉、あるいは枝そのものが持つフォルムや色彩の複雑な美しさに気づかせてくれる。光と影が織りなす花の表現は、野口氏の自然の造形物への深い敬意から生まれたものと言える。作品の中の花は見る人の記憶の中で咲く花へとリンクし、忘れかけていた懐かしさを呼び起こす。
現在、野口氏は言葉の壁や国や文化、立場の違いさえも超えて共感し合える花の歓びを、少しでも多くの人に感じて欲しいという思いにつき動かされて活動している。「福島の花」を通じて、福島が美しい花咲く場所であることを知ってもらい、そこで暮らす人々がふるさとへの誇りを持ち続けていることを想像してもらえることを願っている。
独自の技法で撮影された、色とりどりに咲く美しい福島の花の数々を鑑賞してみてはいかが。
■会期:2019年5月23日(木)~30日(木)
■場所:日本ギャラリー・日本クラブ7階(145 West 57th street, New York, NY 10019)
■入場料:無料
■問い合わせ:212-581-2223 または info@nipponclub.org
■詳細:www.nipponclub.org
1959年福島県猪苗代町生まれ。写真家。2012年オランダ国際園芸博「フロリアード」日本政府館にて「福島の花」が紹介される。2014〜2016年開催の福島県観光キャンペーン「福が満開、福のしま。」においてJR東日本のメインイメージに採用される。ポスター・駅構内装飾・ラッピング車両を花の作品でデザイン。2016年5月より就航したANA特別塗装機「東北フラワージェット」(ボーイング737-800)の機体を東北の花作品でデザイン。キヤノンギャラリー銀座・大阪・仙台・札幌他、成田国際空港他で写真展開催。著書に『ここは花の島』(帯文 谷川俊太郎)、『生きている生きてゆく』(ビッグパレットふくしま避難所記刊行委員会編)。
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