【レポート】ニューヨークで京都西陣絣のワークショップを開催

国際交流基金ニューヨーク日米センターは、京都の西陣地域から西陣絣の職人である大江史郎氏をニューヨークに招き、染織技術等に関するワークショップを開催した。西陣絣とは京都の伝統工芸・西陣織の一種で、先染めした糸を組み替えたりずらしたりして模様を作り出す技法だ。

大江氏は西陣絣職人の3代目として、西陣絣の魅力を伝えることを目的とした活動グループ「いとへんUniverse」を2014年に設立。同グループは、何百年も前から使用されてきた着物の生地を現代の服やバッグ、アクセサリーに取り入れ、絣もその服作りに使用している。

ワークショップは11月19~23日の5日間を通じてFIT(NYファッション工科大学)、ブルックリンテキスタイルアートセンター、ストーニーブルック大学、イサム・ノグチ美術館で開催され、ファッションを専門とする大学生や地元の一般市民100名以上が参加した。ワークショップの前半では「いとへんUniverse」の活動紹介や西陣絣の歴史などのレクチャーが実施され、後半ではコットン布のストールを使って参加者が実際に西陣絣の染色作業を行った。大江氏は染色に加え、西陣絣のなかで一番重要な「括り」という工程も参加者に教えた。

ワークショップの締めくくりには、参加者がお互いの作品について意見交換を行う場を設置。大江氏からは、日本では得られない海外の人々の考えや技術に関する高い評価の言葉が伝えられた。

日本の伝統工芸は、後継者不足の問題を抱えている。ファッションの最先端都市であるニューヨークにおいて少しでも多くの人々に西陣絣とは何なのか、なぜ必要なのかなどを伝え、認知度向上を促すことも、このワークショップ企画のひとつの目的だった。国際交流基金ニューヨーク日米センターは、今後もこのような日本伝統工芸にまつわる企画を実施することを考えている。

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