「杉原ビザの日 (Sugihara Visas Day)」の制定記者会見開催

7月29日、AJC(米国ユダヤ人協会)ロサンゼルス支部、日米文化会館(JACCC)の共催で、在ロサンゼルス日本国総領事館とジャパン・ハウス ロサンゼルスの協力のもと、カリフォルニア州上院決議第47号(2021年7月15日可決)により2021年7月29日が「杉原ビザの日」(Sugihara Visas Day)に制定されたことに関し、ジャパン・ハウスロサンゼルスで記者会見が開催された。

同決議は、第二次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救った日本の外交官・杉原千畝氏の偉大な功績をたたえる目的で採択されたもの。

記者会見には、「杉原ビザの日(Sugihara Visas Day)」決議を主導したボブ・ハーツバーグ・カリフォルニア州上院議員(民主党院内総務)、米国ユダヤ人協会ロサンゼルス支部ディレクターのリチャード・ハーシュワルト氏、JACCC会長兼CEOのパトリシア・ワイアット氏、ジャパン・ハウス ロサンゼルス館長の海部優子氏が出席した。

1939年、杉原千畝は、リトアニアのカウナスに新しく開設された日本領事館の副領事に就任。 杉原氏が在カウナス日本国総領事館に着任して間もなく、第二次世界大戦が勃発し、ポーランドからのユダヤ人難民が、日本を通過して第三国に避難するためのビザを求めて、カウナスの日本総領事館に殺到する。1940年7月29日、杉原氏は「命のビザ」と呼ばれる通過ビザの発給を開始した。現存する在カウナス日本総領事館のビザリストには、2140名近くの名前が記載されているが、世帯主に与えられる1枚のビザで家族が入国できたことや、リストに記載されずに発給されたビザもあったため、杉原氏が救ったユダヤ人の数はこれよりも多いと考えられている。

写真左から、ジャパン・ハウス ロサンゼルス館長の海部優子氏、ボブ・ハーツバーグ・カリフォルニア州上院議員(民主党院内総務)、JACCC会長兼CEOのパトリシア・ワイアット氏、米国ユダヤ人協会ロサンゼルス支部ディレクターのリチャード・ハーシュワルト氏

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