「ロボ農家(robo farmers)」と呼ばれる人工知能(AI)システムは、近い将来に農業従事者に代わって作物を栽培し家畜を世話すると予想される。
RT誌によると、英国シュロップシャー州にあるハーパー・アダムズ大学の工学助手らは、従来の農機を自動トラクターや自動収穫機に改造することで、広大な農地での栽培と収穫を効率化すための実験を進めている。自動化された農機は、無人飛行機(ドローン)や自動巡回車によって稼働状況が監視される。実験中の農地では2017年8月に収穫が見込まれており、作物の質や収穫量に関心が寄せられる。
「労働者から仕事を奪うことが目的ではなく、作業をロボットに代行してもらいながら、農家にはスマート農機の監督や管理という別の仕事をしてもらうことで農業生産性を上げることが狙いだ」と、同大学のキット・フランクリン研究員は話している。
現時点では、自動トラクターの運転席に人間が乗っているが、それは不具合が生じた場合に自動化システムに代わって運転するためだ。いずれは完全自動化によって無人化される。完全自動農機は5年以内に市場に出回る見通しだ。
そのほか、羊の牧畜といった仕事でも、監視カメラと検知器群を搭載したドローンが、羊飼いに代わって羊の群れを放牧するようになっている。
数々の大学や政策研究所がこれまでに発表した研究調査報告によると、英国の業界全体では約1100万職が自動化によって雇用機会を奪われる可能性がある。【https://www.rt.com/uk/364948-robot-farmers-agriculture-drones/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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