新興企業のトーテム・パワー(Totem Power、ニューヨーク州ベッドフォード拠点)は、太陽光発電装置や蓄電装置、充電所、通信アンテナ、さらに街灯を兼ねるスマート都市向け設備を考案した。
グリーンテック・メディアによると、トーテム・タワーと呼ばれる同設備は、高さ18フィート(約5.4メートル)のヤシの木のような設計で、最上部にソーラー・パネルを配し、内部にはリチウムイオン電池と4Gおよびワイファイの通信塔、電気自動車充電の機能が組み込まれ、さらに街灯としても機能する。
「通信基幹設備とエネルギー基幹設備を組み合わせることで、スマート都市サービスの基本ができる」「未来の街にとって重要な機能を追加して、長期的に進化していくためのプラットフォームになる」と、トーテム・パワーのブライアン・ラキャンプ最高経営責任者(CEO)は話す。商業施設や公共施設の基盤設備を意図した製品がほとんど設計されておらず、「電柱は50年以上も進化していない」と同氏は指摘する。
トーテム・タワーの太陽電池は5キロワットで、米国の平均的な個人住宅用ソーラー・パネルに匹敵する。リチウムイオン電池は44キロワットで、設置場所の施設に対してピーク時の需要管理機能をもたらすことを意識して設計されている。トーテム・パワーは、試作品の開発を始めたばかりだ。同製品の需要がどれほどあるかは現時点で未知数。第1号の機種は2017年夏に発売予定だ。
【https://www.greentechmedia.com/articles/read/totem-power-unveils-solar-plus-storage-plus-ev-charging-concept-for-smart-c】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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