MIT、画期的な立体印刷機を構築 〜 10種類の素材を同時使用、製作費も激安

 マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らは26日、10種類の感光性樹脂(フォトポリマー)素材を同時に使える立体印刷(積層造形)機を既成構成品からつくったことを明らかにした。

 同大学のCSAIL(Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory)は、同印刷機を7000ドル未満で構築したと発表。3種類の素材でしか対応できない既存機種が25万ドルもすることを考えれば、破格の低コストといえる。

 コンピュータワールド誌によると、マルチファブ3D(MultiFab 3D)と呼ばれる同プリンターは、複数種の感光性樹脂の微細液滴を混ぜ合わせ、インクジェットのようなプリントヘッドを通してそれを押し出す仕組み。

 マルチファブ3Dは現段階では、紫外線硬化性感光性樹脂だけを使う。LED(発光ダイオード)の照明システムによって固まる感光性樹脂であることを意味する。

 印刷素材のコストは1ポンドあたり約10ドル、と研究者らは話している。

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